貫山縦走 [トレッキング]
なんということでしょう、
外出自粛期間中に始めた健康維持の為の散歩が
ハイキングになってトレッキングレベルになってそれが続いちゃうなんて
自分でもびっくり。
1ヶ月ちょっとの間に今日で6本目の登山でございます。
ずっと登山してなかったため知識はあっても
体力が初心者レベル以下まで落ちてる事もあって登るのは
低山オンリーでしたが今日はすこしレベルを上げて・・・
初の「縦走」でございます。
登山の中で一つのピークを目指すのは当たり前だけど
尾根から尾根を伝っていくつもピークを巡る縦走は
たとえ低山であっても格がひとつ上がった気分になれるのですよ。
そんな格上の縦走トレッキングでわたしでも出来そうな場所と言えば
やっぱりお気軽な近所の平尾台。
ちょっと前にハイキングした時と違い
今日は大平山から平尾台で一番高い貫山のピークを
越えながら縦走スタイルで頑張って見ようと思います。
小倉側から車道を上がるとすぐの所にある吹上峠の駐車場から
まずは大平山を目指します。
いきなり激坂から始まる登山道ですが
登ってると車で上がって来た道や
セメント鉱山の露天掘りのような山肌が見えるようになります。
(マークしたところがスタートした駐車場)
これだけ見える角度が変わるほど登ってきたのだけど
まだほんの数十分しか登ってないのに
激坂は休まずには登れない。
暑いのでこまめな休憩は大事。
さらに激坂を上ると下からはピークに見えていた場所は
ただ斜面の角度が変わるだけで
大平山はまだ奥じゃった(汗)
でも周りは平尾台らしい大草原が広がっています。
登山道は山の斜面をそのまま貫山方面へ向かってて
「あれ?大平山ってどこ?」と
あやうく通り過ぎるところでした。
看板も無いし登山道は山頂よりすこし下を通るので
注意しないと通り過ぎるぞ。
意外と地味で見過ごしてしまいそうだったけど
とりあえず最初のピークの大平山(586.5m)制覇!
山頂からの眺めは
背後は森林で何も見えないけどカルスト台地側は一望できます。
ヒァーーー!
小さな子供がいるファミリー登山ならこの山が達成感もあって
おすすめ。
大平山から貫山方面へ。
すこしなだらかになったところから
向かう貫山が見えて来ました。
(旗の山)
こうして見ると「遠いなぁ」
しかしこれが「縦走」
美しい羊の群れのような
石灰岩の中を歩くと
貫山との分岐があってあまり歩く人がいないためか
草が分厚くなってきたよ。
今日は暑いだろうと思って短パンにしたけど
失敗したかも。
(切ったり痒くなったりするので長ズボンは基本です)
腰くらいまで伸び始めたススキの原を
かき分けながら進むと大きな窪地がありました。
「大穴」と言う万馬券のような名前が付いた
大きなドリーネです。
前回の平尾台ハイキングでドリーネの説明をしましたが
今日は途中で説明版を見つけたのでその図を載せましょう。
雨の浸食で窪地が出来て
それがどんどんすり鉢状に大きくなった物ですが
図のように地下鍾乳洞とつながってる穴もあります。
平尾台には無数にドリーネがあって
道路脇などにあるドリーネは危ないのでフェンスで囲まれてたりするけど
登山道のドリーネはそのまんまなので近付かないようにね。
道は引き続き自然いっぱいの中を歩きますが
前方に強敵が見えてきた。
(山頂に人が写ってるので比較してね)
まじで?
これ登るの?
写真で見るとそれなりの急斜面ですが
実際に目の前に来ると「壁」だぞ。
しかしこれを登らないと始まらないので
頑張るけど全集中の呼吸が続かない。
激坂の途中に数本の樹があるけど
その日陰がなんとありがたいことか。
2回ほど日陰で休憩をはさんで
なんとか壁を登りました。
山頂じゃないけど
頑張ったので景色もさらに雄大になります。
今までわたしより高い場所にあった周防台の山頂も
わたしより低い。
周防台の方へ行ける分岐のポイントですが
わたしは目的通り平尾台の天辺である貫山へ。
分岐からすこし楽ちんな道だったけど
最期にまた敵が出没。
しかしこれはさっきの「壁」に比べると
なんてことない。
なんてことないけど体力を吸われた後なので
さっきと同じくらいキツイ。
ここも2回ほど休憩して
数組の登山客に抜かれつつも頂上を目指す。
きついけどほら
振り返ると頑張った分だけの景色が広がってるよ。
前回の平尾台ハイキングでめざした大鉄塔もあんなに下に見える。
はぁはぁ
はぁはぁ・・・
あと少し
これを登れば~~~~~
貫山(711.6m)制覇!
一番高いピークだけど
草原エリアの端っこになるため木々が茂ってて展望は普通。
見えるのは周防灘と北九州空港。
しかし山頂についたはずだけど
いつも踏みつける標石と呼ばれる三角点が無い。
さっきの看板がピークじゃないのか?
たしかに展望の良い場所よりほんのすこし高い場所があるので
草ぼうぼうだけど入って見ます。
するとあったよ。
地図を作るとき基準点となる標石で
全国に10万6千個あるうちの一つ。
これが真の山頂だ。
ここを踏んでない人は山頂付近まで登ったって事になるので注意だよ(笑)
さぁ、最高峰を我が物にしたら
縦走の続きだ。
壁を登ったピークの分岐まで戻ろうかとも思ったけど
前回ハイキングした時に使った登山道に出れそうな分岐が
手前にあったのでそちらへ行ってみます。
さっきまで見下ろしていた大鉄塔。
ここだけ前回と同じ道だったけど
すぐに縦走する道へ。
周防台側へつながる丘陵地へと入ってみたけど
ちょうど自生のヤマツツジが満開で綺麗。
自生なのでびっしりと密集して咲いてたりはしないけど
緑の草原にポツポツと赤い塊がある風景が良いのよ。
野ばらなど低木しかない
丘の中をのんびりと歩く。
その丘のひとつである「広谷台」
貫山からかなり降りて来たけど
それでもまだ510.5もあるみたい。
見える方角は行橋市方面かな。
こっち側を歩く人はほとんどいないので
この景色をずっと独り占めです。
それとカルスト地形で石灰岩が露出してるのが特徴の平尾台だけど
こっち側の石は結晶の大きさが大きくてギザギザ。
数秒で大根おろしが出来そうなほど結晶の角が鋭いので
岩の上で転ばないようにね。
この広谷台から広谷湿原側へ向かうと
でっかい岩がゴロゴロしてる場所があります。
鬼殺隊が岩を持ち上げる訓練に使ったような
不自然に重なった岩があるぞ。
近付くとのっかてる岩も凄いけど
びっくりするくらい絶壁じゃった。
鬼の唐手岩と言うらしく
クライミングの練習にも使われてる岩場らしい。
こわっ!
この崖の脇から
広谷湿原側へ下ります。
歩く人が少ないので登山道に
イバラや棘のあるがめの葉※が伸びてて痛い。
(※サルトリイバラの葉で九州地方ではお餅をくるんだりします)
広谷湿原からまた壁のような道で周防台へ上がる道があるけど
今日はもうこれでギブアップ。
もう壁を登る気力も体力も無いので戻りま~す。
舗装された遊歩道に出て
茶ヶ床園地の駐車場に出るけど
わたしの車はここじゃな~い(汗)
停めた駐車場は園地から1.7km離れてるのでもうひと踏ん張り。
しかしこのもうひと踏ん張りの道が
勾配も無いし景色がめっちゃ良くて元気100%の時なら
スキップして歩けたかも。
知ってるつもりだった平尾台だけど
まだまだ知らない景色があるもんだな。
綺麗な草原の道をすすむとやがて車の音が近づいて
車道が見えて来ました。
ちょっとだけ車道を歩いて
スタートした駐車場に無事到着。
新しい靴もすこし使い込まれた風合いが出てきたか?
無事に縦走できたけど
反省点は暑い日で夏用に増量された水1本じゃ足らなくて
最後はちびちびと飲む状態だったので
予備を持っていくようにしないといけないと思いました。
あと長ズボンな(笑)
それとせっかく登山用のアプリをインストールしてたけど
起動させるの忘れてたのでログが取れてないのと
最後の周防台を登れなかったのでいつかリベンジしないとね。
これを機にもう一度体力を作って
九州の名山2周目の制覇と日本の名山を目指そうかな?
バイクは還暦を過ぎても乗れるし
休日を登山に当てる日が多くなってもいいかもしんない。
まぁ、暑くなると登んないだろうし
遊びはその時の気分で遊ぶのが響流。
では次回の響の休日は何しよう?
登山と言う引き出しも増えたので
迷いそうだ。
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