梅雨明け直後に湧蓋山登山に行って

暑すぎたため途中で引き返して雨が池方面へ行ってみるも

登り始めた時間が遅くてこれも引き返すという

中途半端なトレッキングをしましたが

今回はリベンジすべく最初から雨ヶ池を越えてさらに先の

坊がつるまで目指したいと思います。





久住連山に囲まれた窪地のような場所に草原が広がる

坊がつるが一応のゴールですが

何故山のてっぺんを目指さないのかって?



そりゃ暑いからじゃよ(笑)



それに久住の山は登った事があるのですが

坊がつるを経由する山には登った事がないため

ちょっと楽しみなんです。




スタートは前回同様

長者原の蓼原湿原から。



木道沿いに咲く野草やヒゴタイもスルーして

登山口へ

(日向は暑いからね)




湿原の木道が終わるところが登山口で

雨ヶ池までが2.7kmで坊がつるは4.7km。


春から初夏に上った山は1.2kmから1.4kmだったけど

3倍以上あるのに大丈夫やろか?


すでに湿原内を0.5kmくらい歩いて来たので

往復10km超えだよ。

(しかも山越え)



とりあえず早朝に家を出たため

まだ涼しい中を歩いて距離を稼ぎましょう。




しばらく歩くと前回引き返したポイント。





体力100%でスタートしたので

簡単に来れちゃった。



さらに進むと森の中に

休憩場がありました。




ヒノキの森の中に

ベンチが数個設置されててここで

長めの休憩。





セミも何も鳴いてない静かな森ですが

時々猿の叫び声だけがします。





今回は水の予備も多めに入れて

ポールも最初から1本だけにしました。

(ロングトレイルじゃないなら1本で十分な気がします)




このトレッキングポールですがめんどくさがらすに

きちんとストラップは閉めましょうね。




力が加わるとストラップの付け根が支点になって

握らなくても掌がグリップに押しつけられます。



大休憩の後は小休止を挟みながら

先へ進みますがだんだんと登山道らしくなってきた。




道もすこしわかりにくくなるため木や枝に巻かれた

カラーテープを見逃さないように注意な。





途中あまりにキツくて写真も撮って無いためワープするけど

最後の急登を登ると道がすこしフラットになってきたよ。




気付くと周りに生えてる樹の高さが低い。



もしかしたらそろそろ雨ヶ池?

いやそうであってほしい(笑)




大きな岩エリアを抜けると急に空が開けました。



低木の間の道をすこし進むと

「雨ヶ池」




キャーーーー!


なんてステキなんでしょう。





わたしのまだ知らなかった九州がここにありました。





湿原の周りにはマツムシソウなどがいっぱい咲いてて

ブルービーを探すけど他の蜂しか居ない。

(標高が高すぎた?)





雨ヶ池と言う名前の由来はたぶん

今は池じゃなくただの湿地だけど雨が降った時だけ

池ができるからかも。





大自然に囲まれた木道からは

しばらくフラットな登山道が続きます。




これは坊がつるまでまだ距離はあるけど

楽かもしんないと思ったのはこの風景を見るまででした。



「坊がつる」


目的地が見えて歓喜の声を上げたいところですが

あんなに下なの?



わたしのイメージではこんなに標高差があるとは思いませんでした。



行くと戻らないといけないので

さっきの雨が池を山のピークと考えると

同じ山頂に2回登る事になるんだぞ。



と、少し臆してしまったが

久住の山々を登る人たちにとってはただの通過点なんだから

これくらい行けないでどうする。

(山小屋で宿泊する人もいるけど)



1枚目の汗拭き用のタオルが濡れて

吸水しなくなったので2枚目を首にかけて

坊がつるへ下ります。




可愛い樹のトンネルをくぐって

激坂を下りますが

後で登るんだからあまり急なのはやめて~と

心で叫びながら進みます。





しばらく下っていると

綺麗な階段や石畳もある整備された道になりました。





その石畳の道を抜けると

視界がドーーーンと開けます。





坊がつる ゴーーール!」





背後を振り返ると

三俣山が美しい姿でわたしを見てくれてる。


1744mある山だけど

それほど高く見えないのはここがかなり高い場所って事だね。

(と言っても登る体力は残ってないけど)




野焼で環境の保全が保たれてる坊がつるの大草原。





道路があるのは法華院温泉の山小屋や

その他の管理のための車用です。



一般車が入って来れないのも

この美しい環境を保つためでもあるんだよね。




法華院へ向かう先には

九州で本土で一番高い久住の中岳。



その稜線上を伝うと私の真横にある三俣山に繋がります。



わたしは一応ここがゴールなので

三俣山を背もたれにして草原を眺めならお昼ごはんにしま~す。




目の前には人工物がいっさい見えない

大草原。





日差しがあるけど標高が高いのと

高山からの冷たい風が降りてくるので意外と涼しいのよ。



でっかいおにぎりを2個たいらげたら

少しだけ坊がつるの草原の中を散歩。





湿原の中を流れる川を渡らないといけないけど

橋が無いよ。



でも完全防水の登山靴のおかげで普通に歩いて渡れちゃいました。



しかもこの川の水が冷たくて気持ちいいし

ほんのりと温泉の香りもします。

(なので魚は一匹もいません)



顔やシャツをまくって肩までジャブジャブと洗ってすっきり。




べっとりとした汗を洗い流すと

空気まで透き通るような気分になりました。





泣けるほど九州Loveな風景を満喫しながら

草原を歩く。





今日は真夏って事でここをゴールにしたけど

涼しくなったらこの草原を山頂から眺めてやるぞと強く誓う響でありました。





ジャブジャブと川を戻って

分岐点。





いま来たばかりなので間違うわけないけど

間違ったら体力的にレスキュープリーズとかになりかねないので

しっかり確認。




来るときに激坂を下ったので

カメラを出す余裕なんかあるはずもなく

ヘロヘロになりながら雨ヶ池まで戻ってきました。




太陽も高くあがった時間になったので

来る時よりも緑が濃くなったように思えるし

日差しが強いのでム~ンと草息も感じます。





何よりここに戻るまで水をほとんど飲んじゃって残りすくなくなったため

後は戻る事だけに集中。



下りは息切れも心臓もバクバクも無いけど

脚が終わったので階段の段差が辛い。


無理して高い段差を降りると体重を支えれない。



すこしでも段差が低い地面を選ぶたのにずっと地面に集中していたため

気付かないうちに登山口まで戻って来れました。





ヒャ~~~、頑張った。

がんばった。





振り返って今来た山の方を見るけど

たぶんこんなルートでず~っと先の見えない草原を目指したんだと思います。



山越えの10km超えは今年の春に

ちょっと低山を登っただけのおじさんにはキツかった。


でも「行けるもんだな~」と言うのが正直な感想かな。



長者原の売店で

スポーツドリンクをその場で飲み干して

車のエアコンを最強に。


その間にトイレのベンチで靴を履きかえるのだけど

登山靴を脱いで厚手の登山用ソックスを脱いだ瞬間の解放感ったら

文字で例えようがないほど爽快。



次回はすこし涼しくなった頃に

山頂を目指したい思うけどどの山にしようかな?




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