今日は今どきの世の中の動きに合わせて

なるべく他人と接することもないように

ランチは外で湯沸かししてラーメンでも食べる事にし

先日買っておいた湯沸かしセットを銀ガメ号さんに積んでお出かけ。



行き先は阿蘇の野焼きが次週に延期になったため

まだ枯れっ枯れの草原が見れると思うので阿蘇方面へ。



定番のファームロートからR212で

阿蘇の外輪山を下って登山道。

(途中を端折って書くと早いけど結構な移動距離でございます)




火山活動がやや元気な中岳の噴煙はファームロードの

亀石峠を通過しながら確認すると

東側へ抜けてたのでこっちは大丈夫そう。



久しぶりに眺める米塚。




計画通りだと野焼きされて真っ黒な山のはずだったのだけど

延期されたので金色の可愛いプリンのままでした。





野焼きは基本的に週末に行われてて

その週の天気が悪ければどんどん延期になるのだけど

次週も延期とかになると週末とか関係なく焼いちゃうのかな?



なるべく早く焼かないとGWの時に綺麗な緑になんないよ。

(みんなが観光で来れる状況になってくれてると良いけどね)





真っ黒になる前の可愛い山を眺めたら

さらに上がって草千里も通過。





観光客は草千里で停まったら次は山頂まで行っちゃうのだけど

個人的にその途中からの眺めが大好きなんだよね。





遠くから見てた通りに

噴煙はあっち側へ行ってくれています。



コンタクトレンズライダーにとって

降ってくる灰や巻き上げられる灰は超避けたい。




しかしこれぞ活きてる火山の風景。



あまりドーンと来るとおっかないので

これくらいがちょうどいい。




う~ん、やっぱり九州の自然は雄大だ。





ではポツンと待ってる銀ガメ号に戻って

k111で南阿蘇方面へ下ります。





曲がってすぐに

真正面に見える烏帽子岳もかっこいい。





頑張って生えようとしてる木々と

それを拒む過酷な火山地形とのせめぎあいの結果が生み出す

独特の山肌がたまりません。





道はしばらくこの烏帽子岳の裾を廻るような

コースを取ります。





烏帽子岳の南東側。





緩い谷になってるところは

昔の火砕流の痕かな?



さらに下ると

私が勝手に絶景だと思って「響ロード」と名付けた

お気に入りの道。




抜けれない道だけど

やっぱり素晴らしい。



烏帽子岳もしっかり見えてます。



九州の山はいっぱい登って来たけど

この山は未踏なので老いる前に登っておきたい山だ。





こうして響ロードを満喫したら

南阿蘇へ。




はみ出したら下の村まで最短で落ちれるヘアピンを下って

小池水源へやってきました。




南阿蘇は阿蘇山の伏流水が湧き出る

水源地がいっぱいあってここはその一つ。





湧水池って鬱蒼とした森の中とかによく見かけるけど

ここは周りが田んぼの明るい場所に湧き出ています。





取水する場所じゃないので

ちょっとブクブクカメラで中を覗いちゃおう。



ブクブク 〇〇 





ブクブク 〇




ウヒャーーー!

なんじゃこりゃ。



水の中に森がある。


しかも水草の光合成で発生した酸素の気泡が

無数にプクプクと湧き上がっています。



わたしの九州Loveと感動が止まりません。




そんな命の水が産まれるところで

今日のランチはこことするっ!



水もタダで汲み放題だぜ。




持って来たバーナーはPRIMUSの115と

寒冷地用のガス。


昔登山やスノボで使ってたものより小型だけど

型が新しくなってるだけあって火力も上がってそうです。



とりあえず熱効率を考えてフードも準備。



パタパタと折りたためるので

バイクに積んでも場所を取りません。

(風がある時は地面にピンを刺して固定できます)


で、ラーメンツーリングと言いながら

メインはアルファ米のチキンライス。




登山してる時はいつもこればかりでしたが

説明書通り15分を守らないとご飯がごっちんになるんだよね。

(※「ごっちん」:ごっちん飯などと呼ばれるお米に芯が残る炊け方をさす方言)


ラーメンも3分待てずに2分で食べるので

これも10分ちょっとで食べ始めたけど

やっぱりちょっとごっちんじゃった(笑)


でも良く噛めばいいだけの事。 ←あまりお勧めしません




食べ終わったら食後の珈琲。




豆から挽いたりはしませんが

ちゃんとドリップ珈琲でございます。



さぁ、食べたし食後の珈琲も堪能したしツーリングの再開。



しかしやる前から予想はしてたけど

後片付けきら~い!



たぶんわたしはキャンプは向いてない(笑)

(キャンプは子育て中に何度もやったし)




ではそのまま南阿蘇を走って

アスペクタの河津桜へ来てみました。




予想通りちょっと遅かったか?


花の残りが8分で新緑が2割と思えば

どっちも楽しる良い時に来たと喜べるポジティブな

自分が好きだ。





南阿蘇に来たのでついでに寄ったのだけど

今年は河津桜を良く見る年になりました。





標高が高いところなのでまだ咲いてたけど

さすがにエリアによっては終わってる樹もあるみたい。





でも桜は咲いてても咲いて無くても

阿蘇五岳を望む風景は最高。





バイクの大きなイベントがある広い広場の方に行って見ると

ここの斜面にも桜の森が広がっています。





なんとか残ってくれてたピンクの風景を満喫して

阿蘇をぐるっと廻るルートで移動開始。






根子岳の方へ向かって走ってると

草原じゃないけど農地の野焼きが始まっていました。





ところどころうっすらと残り火と煙が上がってますが

その草を焼く煙の臭いって好き。

(わたしだけじゃないはず)




広域農道を気持ちよく走ってると

先日こうさんが見付けてた新しい道を発見。



キャーーー!


す、素晴らしい。




ギザギザの根子岳大好きなうえ

こんな絶景ロードまで用意してくれてありがとう。

(注:未開通路です)




山に向かって真っすぐに伸びる道。





自然と身体も浮きます。





そんなギザギザの山を眺めながら上色見からR265に出て

峠の途中から波野に抜けます。





奥豊後グリーンロードを走って

ここからナビ起動。





ナビの指示に素直に従って

脇道に入ったら到着です。




「米賀の滝」



滝の規模は見ての通り大きくはないのだけど

石橋と一緒に見れる素敵な場所なのでございます。




石橋の年代はわからないけど

たぶん明治から大正にかけて架けられたと思われる

洋風な石積みの橋です。





滝を眺める場所が橋からしか見れないので

奇跡の組み合わせと言ってもいいかもしんない。





橋の周りは数軒の農家があるだけで

寒緋桜が咲いて鳥の声と滝の音しかしない長閑な場所。




今日もまた九州の素敵なところを見れて幸せな気分になったら

次はまた別のジャンルな場所へ移動。




移動と言っても8分程度の移動ですが・・・






たぶんここっぽい。



鳥居の横にある江戸時代の立札みたいな看板に

ちゃんと説明があったので間違いないです。



でも書いてる説明が「山道に沿って登り

やや平らな道を辿ると洞窟がある」という地図も書かれて無ければ

所要時間も無いとってもアバウトな説明なのよ。



やや平らの「やや」も田舎基準だとどれほど「やや」か

わかんないので不安だ。



田舎で距離を聞いて「ちょっと」は数キロだったりするでしょ?(笑)





でも信じて行ってみよう。



バイクを停めて最初はちょっとジメジメした地面を歩くけど

すこし登ると明るい道になりました。




やや登りってこれか?


たしかにこの程度の傾斜だと心臓がバクバクとかにならないけど

あまりに誰も居ない山の中なので鳥が飛んで藪がガサっと鳴っただけで

ドキドキします。



道合ってるのかな?と

ちょっとだけ不安になりかけてると見えて来ました。




「上坂田 磨崖仏」




小さな洞窟ですが

中に祠が入ってるのでこれもめり込みシリーズか?



祠のある崖の斜面には

カズラがびっしり。




めっちゃ頑丈なので掴んで登れそう。


足元には可憐な野草も咲いています。



シロバナショウジョウバカマかな?



では洞窟の中へ。




おそらく人の手で掘られたと思う洞窟の側面に

磨崖仏が彫られています。




これがドキドキしながら会いに来た上坂田磨崖仏で

見ての通り羽があるんだよ。



これは天使なのか仏なのか?



神説もあるらしくたしかに

入口の木の鳥居の額には「神明社」と書かれていました。




入口の説明版にも「磨崖神像」とも書かれていたので

神様なのかもしれない。



磨崖仏だらけの大分県だけど

こんなの初めて見たよ。




とりあえず神にも仏にもすがりたい

五十肩の完治と帰りの安全を祈願して元来た道を戻ります。



バイクに戻ったら前を流れる稲葉川沿いをそのまま

進むと本日の「隧道が好きだ」




隧道の名前は知らん。





名前は知らないけど

結構大きな崖に掘られた隧道なんです。





気持ちいいくらい垂直な崖だ。



その絶壁の岩の端っこをくりぬいて

通された隧道。




コンクリート吹き付け処理をされてるけど

素掘りのボコボコ感も残ってて素敵。




反対側も見てみると

こっちもグネグネしとる。



崖からいきなり川が流れてて

このトンネルが無いと行き来するのにかなり苦労した場所だったろうね。




この隧道の先にも同じような隧道があって

2連の隧道スポットでした。




んじゃ、寄りたいところも寄ったし

帰りますか~!





適当にR442に出る道を探して

瀬の本高原方面へ





久住連山を見ながら

快適な道を走ってるけど杉の木が赤いので

しっかりマスクをして走ります。





平日だからなのか

気持ちがいいほど車がいね~よ。





ずっと自分の好きなペースで瀬の本高原まで

戻れました。





黒川温泉のところのスタンドで給油をして

ファームロード経由で一気に帰還。





薄明るい時間に帰れたので

ガレージの前で阿蘇の火山灰を水洗いで綺麗に落として

今日のツーリングはおしまい。





今日は外食もしてないので家を出てから帰るまで


スタンドで

「ハイオクをカードで満タン」

の一言しかしゃべっとらんよ。

(セルフ式スタンドだったら無言で終わっとった)



とりあえずツーリング先で湯沸かしは

世の中が落ち着くまで続きそうなので

アルファ米の予備を買っておこうかな?


では本日の御乗車ありがとうございます。

またのご利用お待ち申し上げます。



◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆