1月後半ですが早すぎる菜種梅雨っぽい

雨が続く予報の中でポッカリ晴れマークがついた響の休日。





平日ライダー出動でございます。



今日は熊本まで高速でワープしたいので

相棒は銀ガメ号さん。




朝起きれるか不安だし行く場所がパーフェクトにマイナーなので

今日は気ままなソロツーリング。



九州道下りの広川SAでホットココアで休憩。





家を出る時は寒かったけど

今日は何となく霞もあって春っぽい陽気でございます。



予定通り熊本ICで高速を降りて

数キロ国道57号を阿蘇方面に走ったらほどなく郊外へ。




国道から反れるとのどかな風景に一変しますが

そこが本日最初の目的地。





トトロみたいで可愛い「上弓削神社」





参道を歩いて本殿へ行くと

大きな樹がたっています。




正式な神社名は「弓削法皇社」で

御神霊は孝謙天皇。


孝謙天皇は女帝で対岸にある竜田弓削神社の男神が

川を渡って毎夜の逢瀬を楽しまれていたという言い伝えがあって

その関係でこんなものが奉納されていました。




う~ん、立派と言う感想の前に

めっちゃリアル。





各地で見るけど見るたびに思うのが

これを作る人は自分のを見ながら作るんだろか?って事。

(作者が男性とは限りませんが)



まぁ、どう作るかは置いといて

とりあえず深々と御参拝させていただきました。




では次のスポットへ向かいましょう。




あ・・・・

本殿にお参りするの忘れた(笑)






白川沿いをすこし走ると

周りは綺麗なビニールトンネルの海が広がります。





スイカ?


とにかくここまで広がると絶景と言っても

いいかもしんない。





道もこれでもかっ!てくらい

まっすぐ。





霞んで先が見えないビニールの海を割るように走る

直線路をしばらく進むと

ビニールの海の中に石橋が見えて来ました。




「上津久礼眼鏡橋」





明治元年に農業用水路に架けられた石橋で

川の流れが変わり撤去される計画もあったみたいだけど

こうして公園化されて残されています。





石橋の上からは相変わらず

超長閑な風景が見渡せる。





川じゃないところにポツンと石橋が掛かる

不思議な眺めを楽しんだらさらに先へ移動。





直線を走り切って

すこし走ると到着です。



隧道・・・



ではございません。


「馬場楠井出の鼻ぐり」にやってきました。



通称:「鼻ぐり井出」と呼ばれる加藤清正時代に作られた用水路で

阿蘇から流れてくる火山灰の土砂を堆積させない特殊な構造をもった

用水路なんです。



本当は水量の多い田植えの時期に来たかったけど

たまたま近くを廻ってたので寄ってみたものの

やっぱり水があまり流れて無いよ。



細かく区切られた堰で渦が発生して

土砂の沈殿を防いだらしくその堰の底に掘られた

トンネルの模型がコレなのでした ↓




歴史的に貴重な遺構なので

現在は公園として整備されています。





「鼻ぐり」は牧場の牛の鼻の輪っかのことで

堰の穴を牛の鼻に見立ててこう呼ばれるようになったらしい。




はい、歴史のお勉強はここまで。

後でテストに出るのでちゃんと復習しておくように!



ではランチへ。




菊陽町から大津市へプチ移動して

今日はこのワイルド*カフェでランチとする。





昨年の3月にオープンした巨大カフェだけど

店内がめっちゃかっこいい。





広さもびっくりだけど

席はそれぞれ趣向が違っていて

おひとり様からグループまで楽しめるカフェでございます。





アメリカ人が大好きな巨大4駆。


これも中で食べれるみたい。




水はセルフとなっていますが

それがいちいちかっこいい。




荷台に置かれた瓶にお水が入れられいるので

コルクの栓を抜いて入れるスタイル。





この瓶どこに売ってんの?

(ヴィレヴァン?)





壁に架けられたオブジェも男心をくすぐる

ものばかり。

(トイレの蛇口も大きなパイプラインのバルブ用のハンドルでした)



オープン当初はビュッフェスタイルでしたが

今は通常のメニューから選べるようになっていて今日はチキン南蛮。




ワンプレートで出てきますが

ボリュームがあって満腹になりました。





男の夢がギューーーっと詰まったようなカフェで

お腹を満たしたら後半は菊池方面へ。



と、走り出す前にワイルドカフェのほど近くにある

「榎鶴」に寄ってみました。



弘法大師が行脚された時に

歩みを停めて阿蘇を眺めたとされる場所。



その時に携えていた杖を地面に突き立てた杖が

繁茂しこの大木になったという肥後國誌に残る伝承があるらしい。



弘法大師が臨んだ阿蘇五岳は

すこし霞んでぼんやりしていて中岳の噴煙は

南の方へ流れていました。



弘法大師の杖に挨拶をして

菊池までしばらく移動。





ナビはR325を指示してるけど

無視して長閑な道だけをチョイス。





阿蘇の雄大な風景も良いけど

農道ライダーのわたしはこんな道に癒しを求めてしまいます。



田んぼのような場所で牧草を刈り取るところもありました。




草刈の香りで鼻炎が出そうになる時もあるけど

牧草の香りは大好き。





長閑な道から一度菊池市街地の中を抜けて

再び農村の風景になったところで

松尾神社に到着。





2年前にきんさんに切り通しに案内された時に

前を通って気になってた神社です。





2つのどっしりとした鳥居の先には

楼門があります。





特に装飾が施されてるわけでもないけど

楼門の中にはカラフルな狛犬がいたよ。




可愛いね。


で、着いた時から見えていた仁王像。





これがなんともいえないお顔の仁王様なんです。





本来なら邪気を追い払う怖い顔なのですが

ここの仁王様は可愛い。




とってもフレンドリーな仁王様なのでした。



最初の神社で本殿にお参りするの忘れてるので

ここでは忘れずにしっかり参拝。




楼門はシンプルでしたが

本殿の彫刻は綺麗でした。





軒を支える木材のカーブと木目が美しい。


無事に参拝も終えたので

近くにある切り通しにも寄ってみます。




古道の切り通しなんだけど

高さが凄い。





ここまで削るなら絶対隧道の方が楽だったんじゃないか?って

くらい深い切り通しです。





阿蘇の火山灰が積もった地質なので

削りやすかったのかもしれないけど

人の手で掘ったと思うと感慨深いものがあります。





前に来た時は梅雨時期だったので

ジメジメしてたけど今日はカラっとしてて居心地がいい。





陽が当たらないので吹き抜ける風がすこし寒く感じ始めたので

本日ラストのスポットへ行ってみようと思います。





場所は竜門ダム方面なので

ダムに通じる迫間川をさかのぼってる時に見えた

「迫間橋」




文政12年(1829年)ととっても古い石橋です。



その迫間橋を渡って

どんどん山の中に入って行きます。




一度ルートをロストしましたが

市野瀬の集落の端で

目的地まで1.5kmと書かれた

看板を見つけたのでさらに山に入って行きます。



道はコンクリート舗装だけどほぼ地面が見えないほど

落ち葉や枝で隠れてドキドキしながら進むと民家のような施設があり

そこだけスペースがあるので安全の為そこにバイクを停めて

残りは歩く作戦にしました。


1.5kmと書かれた入口から1kmくらいは走ったので

歩いたとしても500mくらいだと思います。




しかし、着かない(汗)



スマホのマップには道すら表示されない場所だけど

方角と位置だけは間違って無いはず。


とっくに500m以上歩いたところで

誰もいないはずの道に軽トラが走って来ました。



軽トラの方に市野瀬祝谷観音はまだ先ですか?と聞くと

もうちょっと歩くと看板が見えてくるよと教えてもらい一安心。





休耕田の田んぼには野生動物の足跡だらけだし

道が合ってるかも不安で引き返そうと思ったけど

軽トラの方に感謝だよ。





バイクで走ったのと歩いた距離を合わせると

ぜったい2.5kmくらいはあるんじゃないかと思いながらたどり着いた

「市野瀬祝谷観音堂」





本来なら真下までバイクで来れる楽勝スポットだったのだけど

廃道寸前の道だったので想像以上に冒険になってしまったぞ。





凝灰岩層に出来た洞窟に

観音堂が建てられていて菊池遺産にも指定されている場所です。





小さなお堂の中には

金色の小さな観音様。





この周辺だけ空気感が変わって

パワースポット的な感覚を感じる事が出来る場所でした。




しばらくここにツーリングで来たライダーは俺だけだ~と

自己満足に浸ってると背後から足音が!



まさかこんなところに人が?と振り返ると

さっきの軽トラの人だったよ。


辿りつけたか心配になったのと

畑作業じゃなくて同じくここに来たかったらしい。



山鹿方面のこうしたスポットを巡るのが好きらしく

道が狭いので実家の軽トラで廻ってたところだったんだって。


お堂の中で近くのおすすめスポットを聞いたり話が盛り上がって

そのまま軽トラでバイクのところまで送ってもらう事に(笑)



OYさんありがとう。



実家はこっちだけど住んでるところは

わたしんち近くみたいだしもしまた会ったら探検しましょう。




思いがけず帰りの体力を使うことなく

明るい時間に帰路につくことができました。





山鹿から高速で帰ろうかとも思ってたけど

明るいのでR387で中央突破で帰るルートにします。





上津江を抜けて松原ダムから日田へ





すこ~し陽が長くなったのか

日田に入ってもまだ日が暮れずにいてくれました。





夕方になって風が冷たくなったので

ここで朝と同じくインナーを着てグローブを冬用に変えますが

西日がポカポカと気持ちいい。





このまま春になってくれればいいのだけど

明日からまた連続傘マークなんだよね。



もしかしたら夕方から曇り始めるかと思ってたけど

1日中青空の下で遊ばせてくれました。




ツーリング中のこうしたのんびりした時間って良いよね。




ホットの缶コーヒーで休憩したら

一気に縄張りまで帰ります。






まだ薄明るい時間に香春を通過して

英彦山川沿いでマジックアワー。





雨ばかりで次はいつ走れるかわからないので

帰りにガソリンをフル満タンにしてガレージへ。



本日の走行距離:344.5km (+徒歩1km)




燃費は21.8km/Lでした。


では本日の御乗車まことにありがとうございました。

お忘れ物のなきよう次回の御乗車を心よりお待ち申し上げます。



※約束通りテストの時間です。

[問題]:馬場楠井出の鼻ぐりのレプリカのトンネルで

わたしが壁に手を当ててるのは右手か左手か。

(まさかそこが問題になるとは思うまい)



◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆