前日は雨

そして今日は晴れ。



そんな日に目指すのものと言えば

阿蘇の雲海」



これまで何度も二度寝の誘惑を振り切りつつ眠い目をこすり

真っ暗な峠道で飛び出す野生動物に怯えながら

走るものの撃沈を繰り返した阿蘇の雲海に今年も挑みます。



人によってはただ早朝に阿蘇に行っただけで

雲海が見れるようだけどわたしは狙って行っても

ほぼ見れない。


そういうのを世間では「持ってない」とか

「雲海運がない」とか言うらしいけど今日は出てるでしょう。




AM4:00に家を出ると

バイパスは霧の中でした。



上は撥水加工した防風ヤッケをアウターとして着て出たけど

あまりに霧が濃いので合羽を出して下も履きます。




家の近所で濃霧だったから

山越えはどうなるんだろうとすこし心配したけど

いがいと山の方は大丈夫だったよ。



ようするに低地に霧がたまって

雲海の中を走ってたって事だよね?



霧の薄まった添田のコンビニで朝ご飯を食べてると

一台のMT10が通過。



せっちゃんだ。



今日は用事があるって言ってたのに

昨日のマイナリストの飲み会の帰りに明日は

雲海を見にいくかもって言ってたのを聞いて

わたしたちを出し抜くつもりなのかわたしに気づかず

急いて走り去って行っきました(笑)



「わたしたち」って言ったのは

こうさんともちっこさんも雲海アタックしてるからなんだけど

このコンビニでご飯を食べてるとちょうど一緒になりました。





暗いうちは峠を避けて

国道だけで日田まで行くとすこし空がしらんできたので

ファームロードへ。




そして長い登坂を登りきると

亀石峠です。





ヒャアーーーーーー!



「THE うんかい」




白いフワフワしたところを普通に歩けそうなくらい

濃い雲海が出ています。





雲の海の対岸は阿蘇五岳




なんどか雲海アタックした時もこの亀石峠だけは

高確率で雲海が見れるけど

こんなに濃いのは初めてだ。





しっとりとした空気を吸いながら

感動のひと時。




ウフフ

今日の阿蘇の雲海はもらった。




綺麗な雲海が見れて満足ですが

わたしの狙いは足元から雲海が始まる阿蘇のモコモコした

雲海なの。




さぁ、待ってろ!

阿蘇の雲海。





ファームロードからR212に出て

マゼノミステリーロード。



終点からミルクロードに合流したら

そこからドーンと雲海が見えるはず。



もうワクワクが止まりませんわ。




ミルクロードに入って

阿蘇のカルデラの方を見ると・・・




田んぼ・・・・






見えるはずが無い田んぼが見えとる~~~!


しまもわりとくっきりと。




周りは雲海で囲まれてるのに

阿蘇のカルデラだけ雲海ね~し。#59143;




持ってるでしょう?

わたしって(泣)



絶対見てやると言う欲望剥き出しなのを

阿蘇の神様が見てるのか?



もちっこさんが「わたしは雲海は出てへんて思うで」と言ってたけど

どんだけ負の予言をしてくれとんじゃ!#59132;



でも朝日の中で見る阿蘇はとっても綺麗なの。



この朝日を阿蘇で迎えれただけでも

よしとしましょう。




阿蘇の雲海は無かったけど

周りにはいっぱい雲海が出てるのでその雲海を

追いかけてみようと思います。





大観峰から見えていた雲海が

瀬の本高原方面だったので瀬の本高原まで来てみました。




近付けそうで近づけないのが雲海。



こうして別の角度から雲海が見れる場所にやってきた

4台のバイク。



4台?



わたしに気づかず走り去ったせっちゃんを

ミルクロードで捕獲しました(笑)



捕獲したというかすれ違ったものの

スパルタのわたしは止まらず

せっちゃんがUターンして追いかけて来たんだよ。





4人の雲海ダーが揃ったところで

本日最初の集合。





やっぱり早起きは得だ。



ではまだ雲海に近付けるかもしれないので

行けるところまで攻めてみたいと思います。





瀬の本高原の細い道をどんどん入っていく。



高原から見る阿蘇 ↓




今日の阿蘇は噴火も落ち着いてて

白い湯気みたいな噴煙しか上がっていません。





すこし霧に入りそうなところで見た空の

雲が渦を巻いてるようでかっこよかったよ。





さぁ、どこが雲海の端っこだろう?と

さらに進むとなんとなく景色がぼんやりし始めます。






そのまま境目が解らずに

再び霧に中に入っちゃいました。





でも霧の中はとっても幻想的。





ヘルメットのシールドが濡れさえしなければ

霧って嫌いじゃないです。



朝の放射冷却でなかなか合羽が脱げないけど

トイレが大変。




赤いジャケットの方が茂みに消えました(笑)






雲海は追いかけても霧の中って事を学び

今度はすこし上から見れる場所に移動してみましょう。





黒川温泉の手前まで下って

再び山側へ入って平野台高原展望所。





ここから見た方が

阿蘇に雲海が出てるように見えるじゃないか。





ここで本日の雲海アタックは終了。




また何時か筋斗雲のような雲海が出てる日を

狙ってやるから待ってやがれ。



ではここからは雲海じゃく

普通のツーリングをしま~す。



ってことでいきなりですが

すぐ近くにあるマイナースポットに寄り道でございます。




夏に来て暑かったのでスルーした七ッ滝。



ここでこうさんが久しぶりに

やらかし。




停めるときはサイドスタンドしっかり停まるところまで

あげる事を忘れずに(笑)



しめった土にめり込んだところを

ウエットティッシュで綺麗にして滝を目指します。




超マイナーな滝なんだけど

進んでみるとこんな立派な階段が設置されていました。





いや~ん

どこまで下んのぉ~?





しかもめっちゃ急角度なんですけど~。



しかし何度も来てる黒川エリアにこんな大きな

渓谷があったのね。




最後の螺旋階段を下ると

渓流の中に遊歩道がありました。





しかし肝心の七ヶ滝は茂った木々で

飛沫の一部しか見えず渓谷を歩くだけの場所になっていました。





始めて来たけど帰りの階段とかを考えないなら

深い谷がかっこよくておすすめの場所です。





渓流ですがすがしい気分に浸ったら

戻ります。





めっちゃキツそうだけど

意外と長さが無いのでしゃべりながら戻れたよ。



雲海しか考えてなかったけど

こうしてマスツーリングになったのでプランを考えなば。



他の3人はわたしがいると完全に

思考をストップしがやるので頑張るしかないのだ。



と、行き先がぼんやり決まったので

南阿蘇の高森方面へ。




連休中なので箱石峠の車列に素直について行って

ランチを食べようと思ってた「やま康」は車もバイクもウジャウジャなため

行き当たりばったりで見つけた「旨乃蔵」にお邪魔しました。




開店5分前に入ったけど1組の家族連れがいただけで

一番に入店。


頂くのは赤牛の舌になってたので

赤牛丼。




すこしタレが薄かったけど

肉の味がダイレクトに味わえて美味しい。



半熟卵がすこし冷めてたのとワサビが無いのが

気になったけど並ばず食べれるならここでなんの不満もなくOKでございます。



では午後の探検タイムにしましょう。




R265の高森峠を上って

その峠の旧道へ。





こりゃとてもバイクじゃ無理そう。



旧道といっても廃道になって長い歳月が経ってるため

道路だった面影はほとんど無い。



峠の駐車場にバイクを停めて

ココからは歩きます。




脇道は無いけど途中に目印になる

道しるべを見付けました。





破れないように慎重に開いて

帰りに道が解るようにしておきます。

(探検隊の基本な)





どんどん森の中に入って行きますが

ここでこの道がかつての主要道路だった証拠を発見!





阿蘇周辺でよく見る「ASO-KUJU NATIONAL PARK」の

観光表示。



これで道は間違って無い確信を得るのだけど

地面には鹿やイノシシの足跡しかなくて少し不安になりかけたところで

目的の旧高森峠の隧道が!




ヒョホホーー!


塞がってないんだね~。




隧道内は勾配がついているため

煙突効果でかなり強い風が吹きあがって来まが

なかなか壮観な眺めでございます。




強風が吹きあがってくれてるおかげか

落ち葉も積もってないしなによりカラっと乾いてる。



コンクリートで固められた隧道だけど

天井の意匠がかっこいい。





隧道の入り口には嘗て自動車道だった名残で

高さ規制の標識が残っています。





今のフルサイズのトラックには対応できずに

新道が出来たのでしょう。





隧道の額には旧字体で「髙森隧道」と書かれていました。



南側へ抜けるともしかしたら

バイクで来れた?って道が続いていましたが

今日の探検はここで完了!




雲海ダー4人はいつの間にか

わたしの今年のツーリングのテーマの

「隧道が好きだ」に付き合わされてるけど

一人じゃ怖いんだも~ん。





帰りも制限速度を守って下ります。



無事に道しるべも確認してバイクまで戻ったら

高森峠を下って根子岳のビュースポットに寄ってみました。





10月の下旬のはじめの日だったけど

紅葉はまだ先みたい。



でも荒々しいギザギザの山がかっこよくて最高。






そんな根子岳を望む広域農道で

白水村を通過して久木野まで来たところで

スイーツタイムにしました。




おじゃましたのは「みそらやCafe」


季節的に栗パフェになっていたので

迷わず栗パフェ。



もちっとした白玉もシャキシャキした太秋柿も美味しくて

最後までいろんな味覚を楽しめるパフェでした。






御馳走様した後はわたしの

行きたい場所リストにずっと登録されてるものの

あまり向かうチャンスが無かった場所へご案内。






阿蘇方面にはよく行くけど

西原村方面ってぜんぜん行かないので未知な場所がいっぱいなの。



わたしも初めて行く場所なので

ナビを外してグレードルに地図を起動させたスマホを

取り付けて到着。




「白糸の滝」



全国何百とある白糸の滝のその一つ。

(白糸の滝って宗派があるのか?って思うくらい多いよね)





案内に沿って停めた駐車場からは

けっこう長い階段を下ります。



帰りが不安でいっぱいになるくらい下る(笑)



下りきると道路があるので

やっちまったか?と思ったけど身障者の方だけが

下に停めれるようになってるらしい。



保護基金200円を払って

滝に向かうと思ったより3倍立派な滝じゃごさいませんか。



いや~ん

ステキや~ん。



熊本県民にはメジャーな場所かもしれないけど

他県からくるツーリングライダーにとってはめっちゃ穴場な気がする。




滝が大きいので

周辺は育った山苔の緑がとっても綺麗でした。





丸い車止めも巨大なマリモみたいになっとる。



「白糸の滝」 (西原村/日本全国)




一本の直瀑の本筋と

白糸の名前の由来になったであろう

行く筋の細い流れが組み合わさってとっても綺麗な滝でした。





九州の自然ってすばらしい。


今日も感動をありがとう。




滝の周辺は散策できるようになっていて

苔がいっぱいの鳥居も建っています。





夏は涼しくていいかもしれないけど

駐車場まで戻ることを考えると暑くも寒くも無い

今が一番いいのかもしれない。





来月くらいになると紅葉も綺麗だろうね。





真っ暗な早朝から遊んでることを忘れるほど

のんびりと滝を満喫させてもらいました。





では、覚悟を決めて階段を登ろうと思いましたが

距離は長いけど楽な車道で戻りることにします。



バカ話をしてると

気付けばもう駐車場だよ。


ではそろそろ帰りましょう。




阿蘇に戻っるとかなり遠回りになるので

西原村からはそのまま北上して益城を通過するルートにしてみます。



仮設住宅の建ってる道を通ると大渋滞だったので

抜け道のつもりで空港の横の道へ。




せっかくなので停まってみたよ。





運よく待つことなく2本飛びます。

(地方空港なので待たんで見れるのは運がいいと)





飛行機を見送ったら菊池市街地をつき切って

竜門ダムの横を通るk133へ。






峠部分でちょっと酷道っぽくなるけど

このルートが帰る方向に向かう最短ルートでした。




中津江村の道の駅鯛生金山でインナーを着こんで

大山からファームロード。



そしてわたしの計算通り

寄りたかった公園で一番良いサンセットタイムを迎えれました。





ほぼ実際の見た目と同じ色。

(盛ってないって事)




絵画のように色が飽和してる

今年一番の夕焼けでした。



帰ってインスタみたら同じ夕焼けの写真がいっぱい上がってたので

そりゃこれだけ綺麗だったら撮るよな。






秒単位で色が変わっていく様を見てると

鳥肌がたつほど感動します。





公園のトイレに行くと

そのトイレから見える景色がおしっこが停まるほど綺麗。





燃えるような空を見ながら手を洗って

本日最後の集合。





マジックアワーへと移り変わろうとする空に

名残惜しみながらも真っ暗な峠越えが怖いので家路を急ぎます。



帰りはせっちゃんに

先導を変わってもらって無事に峠を越えた後は

そのまま流れ解散となりました。




良く考えたらいったい何時間遊んでんだ?



朝4時に出て帰ったのが19:30だから

15時間半もぶっ通しで遊んじまったぜ。



もう歳だし~とか何時も口にしてるけど

ツーリングの時だけは少年のような元気が出るようです。




では早朝から待ち合わせてないのに最後まで

一緒に遊んでくれた雲海ダーのみなさんありがとうございました。



同じくながらくの御乗車まことにありがとうございます。

またの御乗車を心よりお待ち申し上げます。



◆◇◆ Unkaidar Hibiki ◆◇◆