やっと朝から夕方まで晴れマークが並んだ

北部九州でございます。



さぁ、走るぞ~!



朝駆けじゃないのに朝駆けの時より

早い時間に出るわたし(笑)



今日はちょっと見つけるのに苦労するかもしれない

滝と「隧道が好きだ」って場所へ

行くのでちびっ子バイクの茜ちゃんが相棒です。




行き先は熊本県の小国方面なので

いつもの小石原を越えて行きます。




日田のコンビニで朝食を買って

ファームロードへ。





日田までは週末なのにトラックなどが多くてダラダラ走ってたけど

ファームロードに入ると朝が早い事もあって貸し切り状態です。




山の朝の美味しい空気を吸いながら

「亀石峠」




ここで朝食をいただきます。





今日は日高昆布と梅肉紀州南高梅のおにぎり2つ。



いつも食べてるけど

こんなところで食べると各段に美味しく感じるよ。





朝食の後は黒川温泉へ抜けて

小国方面へ。





途中に可愛い茅葺のバス停がありました。





田舎の風景にすごくなじんでるよ。



田んぼの畔に咲くヒガンバナを愛でつつ

小国町へ入ります。




本当はそのまま滝探しをしようと思ったのだけど

最近阿蘇に行ってないのでちょっとだけミルクロードを走ってきました。





はい、おしまい。



阿蘇は素敵な場所ですが今日の目的地じゃないので

ちょっとだけ見たらもう良いの。



小国町に戻って旧国鉄宮原線の隧道へ。



あれ?

ここは国道から近いのに

手軽に隧道へ行ける場所だったのだけど草ボウボウでした。



後で他の隧道に行くし草を分けてまで行くほどじゃないので

一番の目的地である「土田滝」を探します。




「ハンタ滝」と読みますが滝の位置は分かってるのです。



音だって聞こえるのですが

どう行ったら滝に近づけるか

わかんね~んだよ。



小国郷物産館の裏の道に入って

滝に向かえそうな道に入りまくるけど

どうしても進めない。


ここかな?と思って入った路地はおだ牧場で行き止まりで

Uターンしようとしてるとここに救世主が現れます。



「はんた滝ね?わからんやろうけ着いて来」と

牧場の御主人様が牧草を積んだ車から自転車に乗りかえて

案内してくれたよ。



しかも結構高そうなクロスバイクだ。


ピッチリとしたサイクルウエアで乗るような自転車ですが

長靴で案内中(笑)



着いて行くと田んぼの畦道に自転車を乗り捨てて

スタスタと奥へ歩いて行くので慌てて茜ちゃんを停めて

追いかけます。





ぜったい案内してもらわないと

入ることのない場所だよ。



なんとか追いついたところで立ち止まって指を指す方を見ると

土田滝が姿を見せてくれました。



オォーー!これかぁ。



これが筑後川水系(杖立川)の中で

最大級の大きさを誇る滝です。



「前は竹藪を全部刈り取って滝が綺麗に見えるようにしてたけど

伸びてしまっていまいち見えないんよね」と説明してくれて

全体が見えるこの場所から上から見るスポットと下から見るスポットを

教えてくれました。


口で説明されただけじゃ難しいけど

実際に行くべき場所を目視して確認したので

行けそうです。



おだ牧場のご主人は説明し終わると

慣れた足取りで戻っていきましたが私はしばらく

滝を眺めながら行くべき場所のおさらい。



さすがに分からないからって2回聞くほど

わたしの神経は太くないからな(笑)




とりあえず滝の上から攻めることにして

茜ちゃんのところまで戻ります。




田んぼの畦道を歩いてるとやたらとバッタが多いなと思ったけど

イナゴみたいだ。


かなりいっぱい居るので

群生相になって蝗害とかでないと良いけどな。



で、土田滝を上から見るポイントだけど

前は滝美園クリーンセンターの端っこに滝の案内が出てたようだけど

もう看板も無いので聞いて無かったら絶対わからない場所でした。




敷地の端っこから川に出ると「オォー!」


本当に滝の上だ。



滝に降りる斜面は一応草刈りがされてるけど

めっちゃマムシが好みそうな場所なので

すこし草が深い場所は三脚の脚を伸ばしてツンツンしながら滝へ。



「ハンタ滝、上から見るか下から見るか」の

上からバージョン。




ヒィーーー!

めっちゃ怖いんですけど~。



100億パーセント自己責任スポットだー!







脚がすくむというか

四つん這いでしか歩けない滝の上からは

滝の下から見るスポットへ移動。



ある程度場所を聞いてたのでほぼ正解の場所まで行けてたけど

最後にちかくの民家の方に最終的な場所を確認して到着。




ここから歩きます。





ちびっ子バイクなので行けるんじゃ?と思ったけど

下がヌルヌルしてる場所があってタイヤの目が詰まると

登るときにズルズルになるので歩いて正解。



しかも道はすぐにこんな感じになります。




たぶん道だよね?



たぶんと言いつつ進んでるのは

滝の音がするから。



杉林の斜面を下ると

平坦になって滝のしぶきが森の中を漂う霧みたになっています。






この森を抜けると・・・



「ハンタ滝、上から見るか下から見るか」の下から見る

土田滝だ。





イヤ~~!

この滝に出会うまで長かったわ~。

(矢印のところがさっき四つん這いになって覗いてた場所です)



何年も前から地図上に滝があるのはわかってたけど

こうして真正面で見れる場所に来れた事に感激。



いつか探そうと思いつつ

やっと行動に移したわたしを褒めたい。



滝壺まで降りると上からはまったく見えなかった

滝が数本ありました。




名前はないけど

案内版が出ててもおかしくない規模の滝です。






苦労してたどり着いたので

しばらく滝壺でのんびり。






沢蟹探したり水切りしたり・・・


滝を眺めたり・・・





さぁ、本日の最大のミッションはこれでクリア。



バイクまで戻ってツーリングを再開します。



せっかくなので近くにある

下城滝を下から見ようと散策開始。




杖立川の上に架かるR212の橋を下をくぐって

滝の下に行こうと思ったけど

途中で道が藪に埋もれてて断念。



素直に一般の観光客も来れる

展望所へ行きました。




高い下城滝は上からしか見えないため見ても仕方ないので

隣にある鍋釜滝。




落差はないけど割れ目に吸い込まれてるいくような

滝がかっこいい。




展望所だけどアングルの自由度が無くて

同じような見た目になるのでそうそうに切り上げて

本日2つ目のテーマである「隧道が好きだ」のスポットへ行きましょう。



k318へ入ってまずは「幸野川橋梁」




廃線宮原線の橋梁跡ですが

作られた時代背景もあって鉄筋は入っておらず

無筋や竹筋とも言われています。



この橋梁の近くから廃線跡へ




ほとんどの場所は遊歩道として管理されてる場所以外は

入れませんが農地や山へ通じる場所のみ車が通れるようになっていました。




と、言っても途中で轍も消えてしまうし。


すこし心細くなって引き返そうかな?と思ったところで

やっと隧道だよ。




怖いので通過はしません(笑)



すこし入って覗いてみたけど

出口の明かりも見えないでけっこう長いトンネルっぽい。





赤煉瓦で組まれたりした隧道じゃないけど

古い苔の様で煤けたようでもある風合いがたまりません。





のんびりしてると山ヒルが出そうな

じめじめした場所だったので引き返して同じく

旧国鉄宮原線の橋梁。





草が伸び放題だね。


橋の真下まで行こうと思ったら

動物避けの電気の柵が張られててここまで。



電気で守られてる田んぼは

もう食べれるんじゃないか?ってくらい稲穂が実っていました。



ここはさっきの隧道が見たかっただけで

廃線巡りをするつもりじゃないため

ランチを玖珠でとるため移動開始。



山川温泉の前の道をそのまま進むとファームロードに出るので

わいた温泉まで抜けて岳の湯の地獄。




地面のあちらこちらからグツグツと煮えたぎった

温泉が噴き出ています。





鼻腔の奥をつく硫黄の香りをかぐと

温泉に入りたくなっちゃう。




しかしバイクを噴気の近くに長く置くのはNG。



こんな鉄パイプみたいになるぞ ↓





酸化してボロボロ。



岳の湯から林道をしばらく行った先にある

リフレッシュメンツでスイーツタイム。




普段通らないルートなので

始めて寄ったよ。




中に入るとわたしにふさわしく

女子力の上がりそうな可愛い店内。





ここで頂くのは「桃ちゃん」




桃の果肉がドーンとパイ生地の上に

鎮座されたままわたしの前にやってきました。



ジューシーな桃の果肉と

クリームとパラパラとほぐれるパイを絡ませながら

美味しく頂き珈琲で一息ついてご馳走様。






ちょっと回り道を楽しみながら

玖珠町へ






シンボル的な上がぺったんこな山がいっぱい

見え始めて来ます。



もうお昼は過ぎてしまってますが

天気もいいし田んぼがめっちゃ綺麗なので

伐採山に登ってみました。




ススキの穂は出てるけど

まだ夏のような濃い緑が目にまぶしい。





草原の道を歩いて

伐採山から眺め・・・



「キャーーーー」



ヒァッポーーー!



絶景だー。




色付く田んぼがパッチワークで美しい。



青空も美しい。






山頂を吹き抜ける風も美しい。





そんな風景に感動する

わたしの心も美しい。





んじゃ、美しいの韻をいっぱい踏んだところで

下ってランチしま~す。





玖珠と言ったらあそこしか無い。





「金太郎」・・・・



あれ?



張り紙が・・・




ギャーー! 

kiyomakoさん、お子様の運動会だってよ~。

(帰ってからフェイスブックでお知らせ読みました)


ヤバイ。



もう13:40だし

ランチ難民になる。




先にスイーツタイムを取ってたので

お腹ペコペコで死にそうって程じゃないので助かったけど

国道に出てどこか食べるところを探します。



あ、ここにしよっ。



焼肉のその田でランチメニューの

黒牛カルビ焼肉重にしてみた。


お肉は

食べ終わった後にすこし罪悪感を感じる

カリビらしいこってり系のお肉でした。



アイスクリームはセットじゃないけど

サービスしてくれたよ。



なんとかランチ難民にならずに安心したら

玖珠の角牟礼城址へ



どんなところだろう?と思って登ってみたけど

ここKSRの時に来たことあったわ。



登りながらなんとなく見たことある道だなとは

思ったんだけどね(笑)



玖珠散策はこれくらいにして

k679で日出生を目指します。





森を抜けると殆どが自衛隊の

演習場ですが広大な草原が広がっています。





午後になって雲がいっぱい出始めたけど

バイクで走ってよかったと思える風景です。





もう散策も何もなく

ただ気持ちのいいクネクネ道を楽しませてもらいました。





最後はkiyomakoさんに教えてもらった

見晴らしのいいところ。





う~ん、

やっぱり九州って良いわぁ~。





なんたって原付バイクでこの風景が

気軽に見に行けるんだから。

(茜ちゃんは特にツアラー並みに走れるからで他の原付バイクは体力と相談してからにしてください)






いつまでもこうしていたいけど

そろそろ帰りましょう。





日出生からはk409で院内方面へ





ところどころ山岳道路?って思うような

高い場所もあるけどちびっ子バイクには

ちょうど良い道でした。



院内からはR500で耶馬渓に抜けて

いつものアグリラインを爆走。




あまりに気持ちよく走りすぎたのか

他のツーリンググループに追いついちゃった(汗)


これ後続から順番に避けてくれるか

インカムで先導さんに言ってくれないと抜けないんだよね~。



かと言ってゴリゴリと中に割って入るのは

嫌いだし・・・



ちなみに私が先導の時は

気づけば100%避けますので安心して追いついてください(笑)




グループは築城ICの分岐で曲がってくれたので

そこからは再び快走。




最後に焼き物の公園で水分補給をして

ガソリンを入れてると綺麗なサンセットタイムを迎えました。





ここで秋らしい雲があればもっと綺麗だったのだけど

久しぶりにツーリングで夕焼けこやけまで遊べました。







これからはこの風景が見れる時間が早まって

どんどん寒くなるんだろうね。



それと虫攻撃の季節再来じゃな。



西日に透かされキラキラ光る

脳喰い虫の蚊柱が水田の上にいっぱい立つ風景をみながら

今日のツーリングはおしまい。




何年も行こう行こうとして

やっと見ることができた滝や秋を感じる風と

まだ夏が残るいまこの時だけの風景をいっぱい見れた

楽しいツーリングでした。



では次回も1日ドーンと走る予定ですので

体力を温存してまたのご乗車を心よりお待ち申し上げます。



◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆