毎年恒例の響の夏休みツーリングの季節がやってきましたが

最近は信州や北海道といった避暑地じゃなくて

島のワクワク感を知ってしまったので今年も島に行きま~す。



島国日本!

島に行かんでどーすっと?



ってことで茜ちゃんに2泊分の

荷物を積んで行って来ましたが

楽しい思い出の中に一つだけ悲しい出来事が・・・





帰ってガレージに茜ちゃんを入れながら

何気なくハンドル周りを見るとずっと私の方を見ながら

くっついて旅してたはずのウミウシのプリシラさんが

居なくなってるじゃないかっ。


五島の綺麗な海を見て帰っちゃったのか?(笑)



どうか五島(福江島)の皆様、

拾ったらおしらせください。



そんなちょっぴり寂しい出来事もありましたが

楽しい楽しい島ツーリングの始まりだよ~。







行き先は長崎県の五島列島の奈留島と一番大きな福江島の2島。



今回奈留島に初上陸ってことで

博多港から出る野母商船が立寄る島は全部制覇することになります。



2日目は福江島ですが

奈留島から直接博多に帰る便が無いという事と

奈留島があまりにも小さいため走った気がしないのは

目に見えてるので2度目の上陸ですが前回行ったところも合わせて

隅々まで探検しちゃおうという作戦でございます。




島に向かう便が23:45発なので

家でのんびりしてから夜の峠を越えて博多港へ向かいます。





船の方はもう予約してるので

ギリギリまでウロウロ中。





ちょうど良い時間になったので

窓口で予約番号を伝えチケットを購入して乗船します。





夏休みと週末が重なったので

個室は取れなかったけどなんとか雑魚寝スペースをGET。

(満席なので廊下で寝る人もいました)




ビルのような豪華客船があちこちに就航してる

いまどきに一番安い席とはいえ

寝返りもできないような雑魚寝は無いよな~と

愚痴をこぼしつつ恒例のHibikiビールでかんぱ~い!



たぶん熟睡は出来ないと思うので

ほろ酔いの勢いで寝ちゃう作戦。



結果、断片的には寝れたけど

やっぱり寝不足のまま朝を迎えました。





この船って3:55に最初の宇久島に入港するので

その30分前の入港案内のアナウンスでまず起きちゃう。


で、まだ薄暗いので頑張って寝ようとすると

宇久島から乗ったお客さんのために寄港する場所と時刻の案内を

するので静かになるのは4:10頃(汗)



でもすぐに4:40分に次の小値賀島に停まるんだよね。



もう寝らん。





買っておいたパンを食べながら

懐かしい小値賀島や上五島の青方港を眺めつつ

目的地の奈留島の港に入港です。



始めての島に上陸する瞬間ってワクワクするよ~!




小さな島だけど

港の周辺は普通に街の風景で

そろそろ民家がなくなるかな~ってところに

奈留教会があります。




近代的に見える教会ですが

禁教が解かれた後の大正15年にこの地に教会が

建てられて現在の建物は昭和36年に建て替えられたものらしい。





五島の教会群の中では

ひなびた可愛い教会がどうしても目立ってしまうため

マイナーな存在ですがこういうのを見ると五島に来てるって実感がわきます。





この奈留教会からは

どう巡ったか順番はデタラメになります。



地形がけっこう複雑なのでどう走ったか覚えれないし

小さい島なので何度も何度も同じ道を走るの~(笑)





島の西側の道を走ってると

ギリギリ渡れそうな島発見!





オコ島鼻って地名なので

島の名前はオコ島でいいのか?



もちろん渡っても何もないけど

島コレクションに加えて先へ。




浜木綿の咲く海岸から

山道に入ったところに小田河原展望台がありました。





本土はバイクに乗る気が起きないような気温だけど

島は日陰に入ると普通に過ごせて昔の夏を思い出すような

気温だけど階段を上ると汗びっしょりでした。

(海に囲まれてるくせに今日に限って無風なのよ)



階段を上がって山頂っぽいところに来ると

小さなデッキが設置されていて

登ると対岸の久賀島が一望。




久賀島の方が奈留島よりすこし大きな気がするけど

船が寄港しね~んだよ。

(人だけの船なら就航しています)



島らしい風景を堪能したので次へ




展望台から飛び降りて

バイクまで戻ったら同じく西側の道を北上。





すると漁港を挟んだ正面に

巨大な堰堤が見えて来ます。





小さな島の中で

一番大きな人工物と言えるかもしれません。



真下まで行ってみると

ロックフィルダムの堰堤にしか見えない。




しかしこれは「ノコビ浦の防風堤」と呼ばれる

巨大な風よけなんだよ。



湾が北西に向いてるため

冬の季節風が湾に沿って強風になって島に入って来るのを

この防風堤で防ぐ施設なんです。



堰堤の上に上がると何気に絶景だ。



今日は無風なのでなんともないけど

周りの木々の背が低いので普段は

ピューピュー風が入って来る場所なのかも。




んじゃ戻ります。





すこしでも歩かなくてすむように

道じゃないところまで入って行ける茜ちゃんは最高の

島探検の相棒だ。




岬から戻って島の真ん中の岬へ



地図では岬より手前で道が途切れていますが

その途切れる手前に目的の物があります。





ウフフ

もう見えてる。



私レベルのアコウハンターになると

離れたところからアコウって判るんだよ~。




かなり大きなアコウの樹ですが

案内の看板も何もないので「野良アコウ」です。





奈留島でこれより大きなアコウの樹は見てないので

「奈留島のアコウ」と呼べば良いかな?




名もなきアコウの巨木だけど

枝のグネグネ感も気根の垂れ下がり具合も素晴らしい。




ちょうどアコウの実が落ちる季節なので

地面には種がいっぱい落ちていました。




こんな素晴らしいアコウに出会えるのも

島ツーリングの醍醐味です。




あとどの島に行っても多いのが

展望台。





小さな島なのに走ってると

さっそく2つ目の展望台がありました。




誰もおらん。



城岳展望台と言う展望台で

ここも少しだけ歩きになります。





遊歩道は日陰だけど相変わらず無風なので暑い。


森から抜けて視界が広がると

電波塔が見えますがその電波塔と展望台が一緒になったようなところでした。



展望は・・・





う~ん・・・普通(笑)




小さな離島に多くは望みませんが

めっちゃ普通な展望だったよ。



どちらかというと頂上からの眺めより

展望台へ上がる林道沿いの羊歯群がすごかった。



この島の羊歯ってデカイ。


下ったら一度奈留港の集落へ戻って

島のスーパーマーケットでお弁当を購入して

エアコンの効いたフェリーターミナルの中でランチにします。



島の人もターミナルの中が快適なのか

待合室がいい憩いの場になってるよ。



わたしもここで1時間ほど昼寝 ZZzz・・・




ではクールダウンもできたことだし

島ツーリングを再開。




適当に道を選びながら

走っていますが奈留島の民家の石垣がかわいいです。





海岸にある丸い石を使ってるんだと思うけど

こういうのを見ると島らしさを感じずにはいられません。




石垣は丸くてかわいいけど

こんなギザギザの地層もある島です。




ホルンフェルスのような層がかっこいい。



このシマシマの道から見えるのが

矢神ノ小島。




グーグル先生の衛星写真を見ると

潮が引くと道が出来そうな浅瀬が見えるので

気になってた場所だけど今日は大潮で干潮時に行ったけど

道は出ないみたい。





でもポコポコと3つのこぶが並んでるような

島でとっても可愛い。



島を望む場所で行き止まりなので

来た道を戻ります。




では奈留島で一番有名な

スポットともいえる江上天主堂へ行きましょう。




すっごく可愛い木造の天主堂で

設計はもちろん鉄川与助師匠。



煉瓦や石積みの教会をたくさん作ってるけど

木造の天主堂もこの通り素晴らしい物を残してくれています。



大正7年に木造ロマネスク様式として建てらていて

文化財から世界遺産に昇格しちゃっています。




もうね

色使いのセンスがたまんない。



五島のシンボルでもある椿の花を模した

飾りもさりげなく組み込まれていたりして

細部まで楽しく見学させてもらったよ。




普段なら中は予約をしないと見れないシステムになっていますが

わたしだけだったので覗かせていただき

天主堂の中の風景は心のフィルムに残させてもらいました。

(リブ・ヴォールト天井が素晴らしいです)





島巡りの方はもう走ってない道はない?ってくらい

さっきから同じ道を何度も通りますが

宮の浜の海岸。





海水浴客がほとんど船から降りなかっただけあって

このビーチは島では貴重な存在です。

(地元の子供が2人だけ泳いていました)





奈留島のラストは島の南側にある

千畳敷。





浜木綿の揺れる海岸の先に

エンジェルロードとは呼びにくい岩ゴロゴロの道で

繋がった島がありました。





奈留島の中では江上天主堂と並ぶ

一押し観光スポットになってるだけあって

この島に来て初めてわたし以外の観光客を見ました。





渡れるように整備されてるので渡ってみます。



見えてる島は「小島」と言う

なんとも安易に付けられた名前の島ですが

目指してみると上から見えたのと違ってけっこう険しいぞ。




見た目以上に崖です。





一枚岩のヒビに沿ってクレバスのように

深い裂け目になってるのでよそ見して歩いてると危険がアブナイ。





でも裂け目があるものの

千畳敷と言う名前だけあってすごく広いです。





最後と思って体力を温存せずに

10秒ダッシュ3本やりきってターミナルに戻ります。





奈留島のフェリー待合室で再び

涼んで旅館に行く前に千畳敷に寄ってみました。





すっごいへき地感があるけど

港から7分くらいで着いちゃうんだよ(笑)


千畳敷以外の場所も道が綺麗だし信号は一個しかないので

すぐに行けちゃいます。


島、唯一の信号は小学校の前に設置されてて

交通の円滑化って言うより子供が島を出た時のための

信号のお勉強用って感じ。



では本日お世話になる奥居旅館へ。




部屋に案内されて

お風呂でさっぱりしてからテレビを見ると

地方感をいっぱい感じれます。



天気予報の予報点がローカルだよ(笑)


旅館の女将さんに飲食店の有無を聞くと

歩いてすぐのところにあるらしく

くわしく場所を聞くと昼に弁当を買ったスーパーの近くでした。



1kmくらいあるし・・・(笑)



島の人の距離感怖い。



涼しい季節だと散歩で行ける距離だけど

暑いので歩きたくね~よ。


たぶんそんなことだろうと思って

夕ご飯になりそうなおつまみもビールもスーパーで買っておいたので

部屋から出ることなく「カンパ~イ!」




気持ちよくなったところでフェリーの寝不足も手伝って

いつの間にか朝まで熟睡。



では2日目の朝に会いましょう。


つづく



◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆